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胴裾にくっきりと段をつけ、肩が張り、肩際下に櫛目を廻し、口部は捻り返して少し口広にし、全体に黒飴釉を掛けた胴長撫四方でスッキリとした姿の古織部肩衝茶入である。
胴の正面に細箆で釉を掻き落として線彫の垣根文様をあらわし、その上から長石釉を施して白く浮き上がらせている。
その他の側面にも縦に数か所箆目を走らせ景色を作っている。また胴裾から底面は土見せで時代を感じさせてくれる。


なお同時代の黒織部茶碗にも同様の技法の物があるが、本茶入は釉薬が全体に茶褐色に焼き上がっており、釉斑、釉溜り、文様等とも相まって大へん趣きのある織部茶入となっている。
本作は慶長~元和の間に焼かれたものと思われる。

 

古織部垣根文肩衝茶入

SKU: 0011
¥450,000価格
  • 時代        桃山~江戸初期
    口径        3.2cm
    高さ        9.8cm
    高台径        5.0cm
    付属品        時代黒柿箱
    その他        更紗仕覆・包布

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